唇側矯正|さまざまな医療分野と提携し、多角的な矯正治療を行なう福岡の歯医者

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Labial 唇側矯正

Labial唇側矯正

唇側矯正とは

唇側矯正とは

矯正治療の歴史は古く、1900年代の初期からアメリカを中心に発達してきたといわれています。治療方法の中でも特に長く実践されてきたのが、歯列の表側に装置を取りつける唇側(表側)矯正です。使用する矯正装置は、歯1本ずつにブラケットを取りつけ、そこにワイヤーを通して歯に負荷を加えるというもので、マルチブラケット装置ともよばれます。
金属製のマルチブラケット装置による一般的な唇側矯正は、歯の動きをコントロールする方法としては最も伝統的で、ほぼすべての症例に対応できるという優れものです。しかし、銀色で特有のギラつきがあるので口元が目立ってしまうというデメリットもあります。
唇側矯正を受けたいけれども口元を目立たせたくないという場合は、歯の色になじむマルチブラケット装置を使った唇側矯正を行なうこともできます。

唇側矯正のメリット・デメリット

メリット

ほとんどの症例に対応できる

他の治療方法では症例が限られることがありますが、唇側矯正ではほぼすべての症例に対応できます。これは、歯1本ずつに対して個別に力を加えやすいという特長があるためです。対応できる歯科医院も多くなります。

治療費を抑えられる

唇側矯正は歴史が長く、症例に対する研究も積み重ねられています。また、症例によりますが治療にかかる時間も少なくワイヤーの調整もしやすくなるため、治療にかかる費用が低くなります。

発音に影響しにくい

舌側矯正では舌が装置に当たってしまいますが、唇側矯正は装置を歯の表側に取りつけるので舌の動きを邪魔しません。そのため、おしゃべりするときも発音が不明瞭になりません。

デメリット

口元が目立ってしまう

口をあいたときにマルチブラケット装置が見えてしまうため、おしゃべりするときなどに目立ってしまいます。特に、一般的な装置は金属製なのでギラつきがありより目立ちます。気になる場合は、目立ちにくい矯正装置を検討することもできます。

食べ物が引っかかりやすい

舌が装置に当たらないので違和感なく食事できますが、食べ物が装置に挟まりやすくなります。装置に食べ物が挟まっても感覚がないため、鏡でしっかり見なければ気づけません。特に外食時などは、口元をよく見ておいた方がよいでしょう。

唇を閉じにくい

マルチブラケット装置が唇側につくと、口元に厚みができて突き出すような感覚になります。装置をつけていることで唇に引っかかり、唇を閉じにくくなる場合があります。しっかり閉じないでいるとお口の中が乾燥するので、気をつける必要があります。

目立たない唇側矯正

目立たない唇側矯正

対応できる症例が幅広く、治療期間も短くなるケースがある唇側矯正ですが、一般的な矯正装置である金属製のマルチブラケット装置は口元が目立ってしまいます。矯正治療を受けたいけれど、お仕事やプライベートで銀色の装置が見えてしまうのを避けたいという方も少なくありません。
当クリニックでは、一般的な金属製の装置の他に目立ちにくいマルチブラケット装置もご用意しています。

●矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう一期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう二期治療で1~2年半を要することがあります。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。