歯並びが悪いと、見た目が悪くなるだけでなく、舌・唇の動き、あごの動きにも影響を与えるため、食べ方や飲み込み方にも影響する可能性があります。また、歯並びが悪いままにしておくと、お口や全身の健康にも影響を及ぼしてしまいます。
矯正歯科治療では、見た目の美しさだけでなく、「噛み切る・すりつぶす」「発音を助ける」といった「歯としての役割」も追求し、その役割をきちんと果たせる状態へと改善していきます。
食べるとき、飲み込むとき、話すときの舌や唇の使い方が、歯並び・かみ合わせに影響することもあります。矯正と併せて舌や顔の筋肉のトレーニングをお勧めすることもあります。
当クリニックでは患者さまにできるだけ安心して治療を受けていただけるように、カウンセリングに力をいれております。患者さまの声にじっくりと耳を傾けたうえで、模型やパンフレットを使ってわかりやすくご説明し、患者さまの不安な点や疑問に対してしっかりとお答えいたします。
セカンドオピニオンも受け付けておりますので、ほかの医院のドクターの意見を聞きたいという方もお気軽にご相談ください。
カウンセリングの前に、口腔内3D光学スキャナーを用いて歯列の3次元記録を行います。自分の歯並びを拡大像で確認しながら問題点を抽出していきましょう。なお、カウンセリングの所要時間は1時間程度かかります。
矯正治療の治療期間は決して短くありませんし、治療費も安くありません。治療を検討するにあたって患者さまがさまざまな不安を抱えるのは当然のことです。当クリニックでは、できるだけ安心して治療を始められるように、カウンセリングに力を入れております。カウンセリングでは、患者さまの声にじっくりと耳を傾けたうえで、模型やパンフレットを使ってわかりやすくご説明し、患者さまの不安な点や疑問をしっかりとお聞きし、ていねいにお答えいたします。
また、当クリニックではセカンドオピニオンにも対応しておりますので、「いつも通っている歯医者さん以外の意見も聞いてみたい」という方はお気軽にご相談ください。
検査の結果をもとに現状についてご説明します。次に治療を考えましょう。矯正が終わったらこんな形になっていたいというビジョンを明確にして治療内容をプランニングします。治療方法はいろいろ、装置の種類も多種多様です。
矯正装置を装着し、動的治療がスタートします。治療中は4~8週間に1度の頻度で通院いただき、装置を調整して少しずつ歯を動かしていきます。装置を装着した直後はムズムズとした痛みがありますが、ほとんどの方が1週間ほどで慣れてきます。なお、場合によっては矯正治療以外の選択もあります。
目標とする位置まで歯が移動して歯並びが整い、患者さまに治療結果にご納得いただいたら、動的治療は終了です。
その後、歯が元の位置に戻らないように保定装置を装着して、歯並びを安定させます。保定装置は装着していてもほとんど目立たない装置です(取り外し式と固定式があります。)
なお、保定には動的治療にかかったのと同程度の時間をかけ、しっかりと歯並びを固定させます。
乳児期から小児期の顎骨は、両親からの遺伝的影響を強く受けながら、旺盛な成長力と環境の力を受容する能力とで多様な変化を遂げていきます。その骨格の上で歯列は乳歯から永久歯へと変貌を遂げ成人型の形態と機能へと発達していきます。ですからこの時期に成長方向の修正をすることはとても有意義だと思われます。しかし成長による変化は予測するとは言え不確定です。予測の精度を上げる努力はしますがその通りに行かなかった場合は、青年期あるいは成人になって仕上げの矯正治療を必要とする場合も多々見られます。
小児期には本人の理解も必要であり、押し付ける治療はするべきではありません。そこで、この時期の治療は、噛み合わせのずれによって永久歯に過度のすり減らしや動揺、歯茎の退縮などが起こっているような場合、あるいはこの時期にしかできない骨格へのアプローチなどに限ってお勧めしています。それ以外には子ども自身の心理的ストレスの軽減のために形態改善をできるだけ短期間に行うようにしています。早期着手したものの長期間治療になってしまったということがないように、短期的な目標と、長期的な目標を確認しながらお付き合いしていきましょう。
すべての歯が永久歯になったら、大人の矯正です。生えてくるべき第2大臼歯が生えているか確かめてみます。第2大臼歯を含め永久歯の咬合を仕上げるので、まだ生えていない歯があると、生えるまで開始を待ったり、早く開始しても途中で待ったり。
親知らず(第3大臼歯)の状態も調べます。ほかの永久歯の動きを邪魔していないか? 途中まで生えているけれど引っかかっていないか? 親知らずだからといって全部抜くのではありません。抜く場合は理由があります。よく調べることが大切。抜く場合もちょうどよいタイミングをアドバイスしますから相談して下さい。
矯正歯科の装置は1900年代の初期からアメリカを中心に発達してきました。歯の表面にブラケットを取り付けてそれにワイヤーを通すことで歯に力を加えます。それから100年、様々な技術が導入されて素晴らしい道具に発達しました。
金属製のブラケットは歯をコントロールする最も伝統的な卓越した装置です。特に矯正治療をしていることを積極的に魅せたいタイプの人には最適です。
歯の色調にハーモナイズするセラミック製のブラケットは自然な色合いを持つタイプを選んでいます。
歯の表面に装置をつけたくない人は、裏側からの矯正も可能です。永久歯の裏側の形は個性が強く、既製品のブラケットが適合しにくいので歯型をもとにブラケットベースを個別に作っています。ドクター、スタッフからも見えにくいところにあるのでクリニックでの診察時間を長めに確保してもらっています。
誰にも気付かれずにいつの間にか美しい歯並びへ。
ハーフリンガルも対応しています。
アライナーとも呼ばれる透明なプラスティックシートのマウスピースを装着して歯を動かしていくので目立ちにくい装置です。最初に目標のイメージを精密に作り上げ、そこに至る過程を細分化し、たくさんのプラスティックシートを作り上げていく真のオーダーメイド装置。どのような症状でも対応できますが、苦手な動きがあるので長期化することも。ほかの装置とのハイブリッドを応用すれば適用範囲は広がります。
他の装置と違って、患者さん自身に装着をお任せするので、使う時間が短かかったり、使わなかったりすれば決して改善しません。真面目で根気強く、粘り強く、丁寧しっかりタイプのあなたにお勧めします。